GRIT

全校生徒を対象とした探究型総合学習プログラム

GLOBAL RESEARCH and INQUIRY TIME

GRIT 全校生徒を対象とした
探究型総合学習プログラム

GRIT とは「Global Research and Inquiry Time」(地球的課題の調査と探究の時間)の略称で、「根性」「負けじ魂」という意味もあります。月2回の土曜日に実施され、「環境」「開発」「人権」「平和」の4分野をテーマに掲げ、チームで研究を行い、3学期には研究成果を発表するプレゼンテーションを実施します。常に自分の意見をもち、ディスカッションしながら解決方法を探るGRIT は、知識の習得だけでなく、積極性・主体性を育み、グローバルリーダーとしての使命感を高めています。

グローバルシティズンシップセミナーGlobal Citizenship Seminar)

国内外より世界の平和にイニシアチブをとられているリーダーをお招きし、グローバルシティズンシップセミナーを学期に2回ほど土曜日に開催しています。

  • グローバルシティズンシップセミナーの写真1
  • グローバルシティズンシップセミナーの写真2

各学年での取り組み

1年生 グローバルイシューとの出会い(知識のインプットとディスカッション)

「環境」と「開発」の2分野にアプローチ。校内の豊かな自然環境を生かしたフィールドワークや、NASAの教育プログラム「EarthKAM(アースカム)」の体験学習を行います。

  • グローバルイシューとの出会いの写真1
  • グローバルイシューとの出会いの写真2
  • グローバルイシューとの出会いの写真3

<実践例①> テーマ:環境 「ホタル復活プロジェクト」

関西創価高校には蛍保存会があり、開校当初より校内で蛍を飛ばそうという挑戦の歴史があります。6月には蛍が飛び、1000人を超える地域の方が見学する会も開催。蛍が生息するためには、さまざまな環境に対する考え方を構築しなければなりません。そのことを通し、創立者が「ホタルは平和のシンボル」とおっしゃられているのはなぜなのかなどを考えます。

<実践例②> テーマ:開発 「世界が50人の村だったら」

現在の世界の状況をクラス内の人数で体現するとどうなるかをモデル化した「世界が50人の村だったら」のプログラムを実施。クラスごとに役割カードを配布し、そのカードにかかれた人種・言語などによってグループ分けをおこない、世界の状況をモデル化しました。例えば、カードに書かれているネパール語「座ってください」を、全員が起立した状態でプロジェクタに表示して、座る人が何人いるか。つまり世界の識字率が何%あるのかを確認し、読めない人はもしかすると薬と間違えて、毒を飲んでしまう可能性があるということなどを考えます。

「世界が50人の村だったら」

<実践例③> テーマ:人権「世界の人権問題ポスターツアー」

世界の人権問題のインプットを行うことを目的とし、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの紹介ビデオと、国連でのスピーチを視聴します。今回はたくさんあるテーマを生徒が説明する形にするため、ジグソー法を発展させたポスターツアーの形式で発表を行うことにしました。まず生徒はグループをつくり、グループごとに人権に関するホームページの人権問題をグループごとに違うテーマで読ませ、それをポスターにして、発表ができるようにしました。ポスターが完成したら、グループを作り直し、時間を区切って、ポスターを回り、自分の作成したグループのポスター前ではそのグループ員が発表するようにしました。

<実践例④> テーマ:平和「現在の戦争・紛争:ソマリア・南スーダン」

今世界で起きている戦争・紛争の様子をVTRで拝聴。数多くの現在の戦争・紛争をリストアップし、その戦争・紛争を知っているかどうかに丸つけを行いました。また、クローズアップ現代「“破綻国家”衝撃の潜入ルポ ~混迷するソマリア・南スーダン~」を視聴し、平和な国日本にあって気づかないところもあるが、世界ではまだ紛争が起きており、子どもたちが巻き込まれていることを実感しました。そして、TED「テロリストの子どもに生まれて」の回を視聴し、どうやったら差異を乗り越えられるかを考えました。

2年生 グローバルイシューとの戦い(課題研究と提言の作成)

「平和」と「人権」の2分野に取り組みます。創価大学研修(6月)では大学教授にプレゼンテーションを行うなどアクティブな活動を行います。生徒同士で取り組むグループ学習の中で、アドバイザーである大学院生の意見も参考にしながら、難しい重要課題にも進んで取り組んでいます。

環 境

水質汚染とその改善

ゴミを減らすためには

地球温暖化

開 発

開発途上国の教育問題

世界の水問題

シリア難民の開発援助

人 権

LGBTと私たちの未来

子どもの権利

ハンセン病について

平 和

核廃絶

中日友好について

テロについて

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  • グローバルイシューとの戦いの写真2
  • グローバルイシューとの戦いの写真3

3年生 世界を一つにする力(合意形成)

3年間の集大成として日本語と英語による論文を作成。「アカデミックライティング講座」を実施し、論文作成のノウハウを学びます。また、模擬国連を行うにあたり、核軍縮交渉シミュレーションを実施。クラスを12のグループに分け、それぞれの立場と指令が配られ、自分たちが果たしたい目的を配布します。架空の国という設定で、模擬国連風の交渉を行い、作戦をたてていくシュミレーションゲームです。模擬国連本番では、「飢餓の終息に向けた農業分野での国際協力」(2016年度)や「ゼロハンガーを目指す食糧流通システムの構築」(2017年度)をテーマに学年全員で模擬国連総会を行います。8組を92カ国に分け、テーマに沿った自国の現状と他国の特徴を徹底的にリサーチ。「他国の犠牲の上に自国の幸福や繁栄を求めない」との信条を胸に自国が何を提唱すべきなのかチーム内で話し合います。国連で実際に使われている用語も駆使しながら議案の議決を目指します。

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  • 世界を一つにする力の写真3
創価高等学校の写真 創価高等学校の写真

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